医者が教えるデジタルイラスト講座:実際に描くプロセスと操作手順

デジタルイラストレーション

デジタルでイラストやマンガを描く方が増えていますが、医師の間でも手術記録や論文のシェーマなどでデジタルイラストを扱う需要が高まっています。

しかし、実際にアナログでイラストを描いている方から、「どうやってデジタルイラストを描けばいいのかわからない!」「実際デジタルイラストってどうなの?」「誰でも簡単に描けるの?」という声が多く聞かれます。

このページでは、手術記録でデジタルイラストを作成する私が、「デジタルイラストを実際に描くところ」について解説します。

線を描く・色を塗るなどが主で、非常に基礎的な内容となっています。

実際の操作画面を提示しながら解説していきます!

使用する道具

今回、この記事の画像作成にあたって、筆者が使用している機材は下記の2つです。

  • ペンタブレット:Wacom社製の液晶タブレット
  • ペインティングソフト:Adobe Photoshop(アドビ フォトショップ)

⬇︎の写真が実物です。Wacom社製の液晶タブレットは非常に描きやすく、多機能なのでストレスを感じません。まるでプロになったような気分でイラスト作成が行えます。デジタルイラストを描く手順に関しては、こちらの記事が参考になります!

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実際にイラストを描いてみよう編

それでは、早速描いていきましょう!

今回は、「線を描く」「色を塗る」ということが目標なので、簡単な絵を描いていきます。

試しに血管を描いてみたいと思います。

Photoshopを開く

新規作成で開くと、次のような画面が現れます。

ここでカンバスカラーのタブから「透明」を選択して下さい。

これは、レイヤー機能を生かすために必要な設定となります。

デジタルイラストレーションでは、レイヤーと呼ばれる透明フィルムの1枚1枚に絵を描いていきます。

複数枚のレイヤーを重ね合わせることで1つの作品に仕上げていきます。

OKを押すと、今度は次のような画面に変わります。

これが最初のレイヤー=透明フィルムです。いきなり線を描く前に、このレイヤーにペンキ塗りで白いキャンバス(背景レイヤー)を作りましょう。

レイヤーは右クリックで名称変更できます。

線画を描く

これで、イラストを描く準備ができました。

まずは、下絵(ラフスケッチ)を描いていきます。背景レイヤーではなく、また新たなレイヤーを追加して下さい。

ペン設定で、実線をかけるブラシを選びます。ペン先のサイズや透明度なども変更することができます。

大体のスケッチができたら、不透明度を下げ、新たなレイヤーを作成します。

この新たなレイヤーに線画を描いていきます。線画が描けたら、下絵(ラフスケッチ)のレイヤーの左にある目を閉じて下さい。

色を塗る

線画が描けたら、色を塗っていきます。同様に、線画のレイヤーと色ぬりのレイヤーを分けて下さい。

自動範囲選択のツールを使って、色を塗りたい部分を選択しましょう。

範囲選択は線画を描いたレイヤーにできます。色を塗る際は、色付けのレイヤーを選び直しましょう。

この部分にペンキやブラシを使って、色を付けていきます。

ベタ塗りは簡単ですが、一様にベタッと塗る事しかできません。

エアブラシを使って、徐々に色を変えていけば、グラデーションのある色塗りができます。

レイヤーを結合させる

これで、線画・色と必要なレイヤーが揃いました。背景レイヤーを除いて、これらのレイヤーを結合させることで、一枚のイラストとすることができます。

ここで注意点があります。結合するレイヤーは、あらかじめコピーを作っておいて、そのコピー同士を結合させるようにして下さい。

結合するレイヤーは、あらかじめコピーを作っておいて、そのコピー同士を結合させるようにして下さい。

オリジナルのレイヤーが残っていた方が安心です。

これをしておくと、その後のイラストの変更が行いやすくなります。

例えば、「別の色で塗りたい」と思ったときに簡単に変更できたりします。

新たな色付けレイヤーを作って、これに他の色を塗っていきます。

*先程のように選択ツールを使わなくても色が塗れます。その代わり、はみ出た部分を消しゴムでキレイにする必要があります。

回転、拡大・縮小、変形

完成したイラストは、さらに自由に形を変えることができます。

まずは、回転。上方のタブから「イメージ」⇨「回転」を選択するとこのように絵を回転させることができます。

同様に、拡大・縮小ができたり、

形を歪めることもできます。

⬇︎の記事の中で、これらの変形操作が修正に役立ったことを紹介してます。

まとめ

「デジタルイラストを実際に描くところ」について解説しました。

線を描く・色を塗るなどが主で、非常に基礎的な内容でした。

これでいつでもイラストを描き始めることができる思います。

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