医者が教えるデジタルイラスト講座:イラスト集① 直達手術編

デジタルイラストレーション

デジタルでイラストやマンガを描く方が増えていますが、医師の間でも手術記録や論文のシェーマなどでデジタルイラストを扱う需要が高まっています。

しかし、実際にアナログでイラストを描いている方から、「どうやってデジタルイラストを描けばいいのかわからない!」「実際デジタルイラストってどうなの?」「誰でも簡単に描けるの?」という声が多く聞かれます。

⬇︎別の記事ではイラストを描く流れについて解説しました。

このページでは、手術記録でデジタルイラストを作成する筆者が、実際に描いたイラストを紹介します。

イラスト集

脳動脈瘤

【症例1】

未破裂右中大脳動脈瘤の術前イラストです。術野で見られる基本的な構造物を描いています。

省略している構造物もあり、脳組織(前頭葉・側頭葉)は色付けを行なっていません。

術後のイラストです。所見や反省点を記載。

クリッピング後。

【症例2】

今回は脳組織に色付けを行なっています。血管にフォーカスした場合、症例1の方が見やすいと感じると思います。

【症例3】

別の記事(描き方の手順)で紹介した、遠位部前大脳動脈瘤です。使用した手術機材の品番を記載しています。

【症例4】

右内頚動脈-後交通動脈瘤。

脳動静脈奇形(AVM)

筆者がデジタル機材を用いて初めて描いたイラストです。めちゃくちゃ時間かかりました。笑

小脳の脳動静脈奇形に対して、Occipital transtentorial approach(OTA)を行なった手術。

術前の予想に対して、難渋した点、工夫した点をまとめることで、手術の理解が深まる。

脊椎疾患

【症例1】

腰椎椎間板ヘルニアの手術(L4-5 髄核摘出術)。

【症例2】

脊柱管狭窄症に対する手術(椎弓切除術)。

その他

舌咽神経痛に対して行なったMVD(微小血管減圧術)という手術です。

乳様突削開。

別のイラスト集はこちら

イラスト集②は下記からどうぞ。

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