デジタルでイラストやマンガを描く方が増えていますが、医師の間でも手術記録や論文のシェーマなどでデジタルイラストを扱う需要が高まっています。
しかし、アナログで描いている人のなかには、
- 「デジタルイラストに挑戦してみたいけど、なかなか手が出せない」
- 「デジタルが便利そうだけどなかなか切り替えられなくて困っている」
と悩んでいる人もいると思います。
この記事では、手術記録でデジタルイラストを作成する筆者が、デジタルとアナログ(手書き)との違いについて解説します。
アナログからデジタルは時代の流れ
私たちの生活を振り返ると、すこ前までアナログで使っていたものがネットやデジタルで使うことに慣れてしまったものがたくさんあると思います。
- 実店舗 ⇨ ネットショッピング
- 現金 ⇨ キャッシュレス
- 紙のチケット ⇨ 電子チケット
- CD/DVD ⇨ 配信サービス
- 紙の書籍 ⇨ 電子書籍
- 対面の会議 ⇨ Web会議
- などなど
挙げだすとキリがありませんね。これだけ便利なデジタル化の波を止める方が難しいかもしれません。
医療業界でも、大部分の病院は紙のカルテから電子カルテに置き換わっています。紙カルテの病院は、患者の病歴把握、カルテ記載、検査・薬剤のオーダーなど、何をするにもより多くの時間がかかり非効率です。
「絵を描く」という行為においてもデジタル化は非常に普及しています。以降の記事では、デジタルとアナログそれぞれのメリット・デメリットを解説します!
デジタルイラストのメリット・デメリット
デジタルイラストとは、パソコンやタブレット機器を用いて描いた絵で、ペイントソフトや画像編集ソフトを使います。
パソコンに接続したペンタブレットにデジタルペンを使って描いていきますが、画材はすべてこの中に入っており多種多様なペン・ブラシ・色を使うことができます。
このような機器を使って描くデジタルイラストですが、アナログの手描きと比べて下記のようなメリット・デメリットがあります。
デジタルイラストのメリット
- 画材を準備・後片付けする必要がない:デジタルでは、実際のブラシ・絵の具・紙は不要です。これはめちゃくちゃ楽ですよね。何をするにしても後片付けがあると考えただけで始める気が起きなかったりしますもんね。このメリットは絵を描くことを継続する後押しをしてくれるでしょう。
- 様々な画材・色で描ける:これもデジタルの魅力だと思います。アナログ(手描き)だと、その場にある画材でしか絵を描くことができませんが、デジタルイラストでは思ったようにペンや色を選択して使うことができます。
- 失敗してもやり直せる:手描きだと間違ったしまった線画・色塗りはやり直しができません。しかし、デジタルイラストでは、簡単に1つ前の工程に戻る(undo)ことができます。自分の思った線・色を再現するために何度もやり直すことができるのが良いポイントですね。*こだわり過ぎて時間がかかってしまうこともありますが。
- 簡単に修正ができる:これもデジタルならではですね。デジタルイラストでは、パーツごとに縮小・拡大・回転・変形など、描いた絵を自由に修正することができます。この機能を使えば、バランスが悪くなった絵を簡単に整えたりすることができます。
- データとして保存・利用できる:手描きのイラストでは、長期保存することで紙の経年劣化・色合いの変化などが起こってしまいますが、デジタルイラストでは、そんなことは起こりません。またデータだとSNSやネットに投稿するのにも相性が良いです。描いた絵をSNSで投稿して、すぐに見た人の反応を得ることが出来るのは面白いですよね。
デジタルイラストのデメリット
- 使い方を覚える必要がある:手描きとは違って、直感的に描けるようになるのは時間がかかります。様々な機能やデジタルペンの感覚に慣れていく必要があります。また、デジタルイラストにはレイヤーと呼ばれる機能があり、これを理解することが重要です。
- モニターをずっと見ていると眼が疲れる:はい、疲れます。特にずっと下を向いて作業をしていると眼だけではなくて、首も疲れます。
- 機能に頼ってしまう:何度でもやり直し・修正が出来ることは良いことですが、描くことに対して緊張感がなくなったりしてしまいます。
- 初期費用が高い:パソコン・ペンタブレット・イラストソフトを揃えるのに、お金がかかります。逆にこれらを購入した後では、画材を買うなどの費用かからないので、維持費はかかりません。
- データが消えてしまう可能性がある:これは避けたい事態です。こまめなバックアップが必須です。
アナログ(手描き)のメリット・デメリット
次にアナログ(手描き)のメリット・デメリットです。
これも表にまとめました。メリット・デメリットはデジタルの反対になります。
やはり手描きでは、「手描き独特の味」「あたたかみ」「1点しかない」という部分でデジタルにはない良さがありますね。
まとめ
以上、デジタルとアナログの違いをご紹介しました。
アナログの良さもありますが、デジタルイラストには様々な可能性があります。
是非デジタルイラストを始めてみてください!
まとめ記事に戻る⬇︎
<広告>
コメント