冬キャンプのテント内で薪ストーブを使ってみたい!と思っても、初めて使うにはなんだか怖くてどうしたらいいかわからず困ってしまいますよね。
今回の記事では、私が実際に使用している薪ストーブ・テントを中心に準備、使い方、注意点を解説します。薪ストーブデビューのきっかけになれば幸いです。
薪ストーブの魅力
冬に行うキャンプは、空気が澄んでいる・星がきれい・虫がいないなど魅力であふれていますよね。
そのような冬キャンプの利点を享受するためには、寒さ対策が必須です。
その中でも、薪ストーブは抜群の暖房効果があり、加えて遠赤外線による輻射熱の効果で直接人の肌も暖めることができます。
さらに、薪ストーブの熱を利用して、お湯を沸かしたり、料理を楽しんだりと暖房器具にとどまらない使い方ができることも魅力の一つです。
準備するもの
薪ストーブ
薪ストーブは種類が豊富で、何を買えばよいか迷うと思います。
最近はレンタルできるキャンプ場もありますので、まずは、レンタルしたり、仲間から借りたりして使ってみることをお勧めします。
私が使用している薪ストーブは、ORLAND CAMP STOVEという商品です。
デンマーク製のハンドメイドで、3面が強化ガラスになっているので、中の炎をどこからでも見ることができます。
Orland living、canvascampなどのHPで購入できます。
見た目が美しい薪ストーブですが、非常に高価・重たいなどのデメリットがあります。
「焚き火をするためにキャンプに行く」私にとって、炎がきれいに見えるという1点でこの薪ストーブを購入しました。笑
類似商品としては、Mt.SUMIのWoodstove AURAというものがあります。こちらも3面の大きなガラスで贅沢に炎を眺めて楽しむことができる薪ストーブです。
テント
薪ストーブ inテントを行うためには、それに適したテントが必要です。
- 煙突穴があるかどうか
- 難燃性の素材かどうか:「コットン」「ポリコットン」が火に強い
- 余裕を持って過ごせるサイズかどうか
- スカートがあるかどうか
上記の条件を備えたテントとしては、オガワ ピルツ15 T/C 、テンティピ ジルコンなどが候補に挙がります。煙突穴はないですがサーカスTCも人気です。
ちなみに私が使用しているテントは、ヘルスポートのバランゲルドームです。
その他
その他の準備物品は使い方を解説しながら紹介します。
温度計、一酸化炭素チェッカー、バンテージ、ファイヤーライターズ、火消し壺、灰かきスコップ、煙突掃除用のブラシ、焚き火で使用する道具などを使います。
使い方
設営
薪ストーブを煙突穴の真下に配置し、煙突を外に出します。
火の粉がテントに着かない高さまで煙突をあげ、テント接触部に煙突ガード(±サーモバンテージ)をかませます。
風に煽られて煙突が倒れないように、ロープを使ってペグダウンしておきます。
着火〜消火
着火前の薪ストーブ内は空気の流れが悪いので、着火しずらいです。
一度着火すると、煙突内に上昇気流が生まれるので、中の炎は燃え続けることができます。
着火時にテント内の換気をよくしたり、ファイヤーライターズを使用するなどの工夫が必要です。
着火したあとは継続して薪をくべて炎を維持します。窓の隙間を調整して、火の勢いを調整することができます。
薪ストーブの天板に専用の温度を設置し、200度~300度ぐらいに調整するのが適温と言われています。
必ず一酸化炭素チェッカーを使用空間内に設置するようにしてください
薪ストーブの扉の開閉だけでも、テント内の一酸化炭素濃度(ppm)は2桁まで簡単に上昇するので、こまめな換気を行い新鮮な空気を取り込むことが必要です。
火事や一酸化炭素中毒のリスクがあるので、寝る前に消火する方が無難です。
料理の熱源として使う
この時は牡丹鍋をいただきました。
注意点
そもそもですが、薪ストーブのテント内使用は自己責任であり、メーカーは推奨していません。
火傷、火事
火傷、火事には注意しましょう。すぐに火消しできるように、2L以上の水を常備しておくと良いです。
お笑い芸人のじゅんいちダビッドソンさんのYouTubeで、薪ストーブに接触したシュラフに穴が空いて中身が出てしまっている動画がありました。
一酸化炭素中毒
薪ストーブの使用にあたって、最も注意すべきは一酸化炭素中毒です。
一酸化炭素は無色無臭の気体で、吸い込むと血液による酸素運搬が阻害され、頭痛、吐き気、眠気、錯乱、意識障害などの症状が出現し死に至る可能性もあります。
上記症状があれば直ちに新鮮な空気を吸うようにしましょう。
予防として、壊れている可能性を考慮して一酸化炭素チェッカーを2個設置するとより安心です。
CO = 一酸化炭素、carbon monoxide
まとめ
以上、薪ストーブの魅力、準備するもの、使い方、注意点を紹介しました。
一酸化炭素中毒の危険を回避することができれば、冬キャンプを楽しむ上で、薪ストーブはこれ以上ない遊び道具だと思います。
薪ストーブデビューしましょう!
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